Friday, June 08, 2012

近隣住民が石綿で中皮腫、旧工場、大阪市内で初


アスベスト(石綿)を原材料に耐火材などを製造していた「大阪パツキング製造所」(現日本インシュレーション、大阪市浪速区)の同市西成区の旧工場付近に居住していた70代男性=兵庫県在住=が昨年、胸膜中皮腫を発症していたことが7日、同社や関係者への取材で分かった。  被害者団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」によると、アスベストによる近隣住民への被害が大阪市で明らかになったのは初めて。同区には過去に石綿製品の工場が計4カ所あったため、他にも被害住民が出てくる可能性がある。  同社などによると、旧工場は戦前から稼働。岐阜県瑞穂市への移転に伴い、1964年に閉鎖した。  男性の家は旧工場から数十メートルの場所にあったが、職業や職場は石綿とは関係がなかった。昨年6月ごろに体調が悪化し、同10月ごろにアスベストによる中皮腫と診断された。病状が進行し、既に手術は不可能な状態だった。  当初は原因が分からなかったが、男性の家族が、厚生労働省が発表していた石綿関連の事業所一覧に旧工場が入っていたのを発見。男性の申し入れを受け、同社は旧工場付近に居住歴があり、申請があった場合、健康診断の費用を負担する方針を決めた。(山陽)

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