政府は6日、革新的な医薬品や医療機器を生み出すための「医療イノベーション5カ年戦略」をまとめた。新型万能細胞(iPS細胞)などを応用した再生医療の実用化や、ゲノム(全遺伝情報)に基づき個人に合った治療を施す個別化医療の推進などが柱。
首相官邸で開かれた関係閣僚や有識者らによる会議の冒頭、古川元久国家戦略担当相は「日本で世界最高水準の医療を提供し、医療関連産業が世界をリードできることを目指す」と述べた。
5カ年戦略は、国家戦略会議が近く取りまとめる日本再生戦略に盛り込まれる。
欧米で開発された医薬品や機器に頼っている日本の弱点を克服し、次世代の医療を実現する態勢づくりが狙い。がんの新薬や医療機器の開発も重点的に進める。
機能を失った細胞や組織を補う再生医療では、医薬品と異なる特性を踏まえ、薬事法に再生医療製品を定義。実用化を加速するため規制や審査の在り方を検討する。
個別化医療では、病気の原因や予防につながる情報を解析する基盤を整備するとともに、機微な遺伝情報を適正に扱う仕組みを検討する。
また、有望な基礎研究の成果を実用化するため、独立行政法人医薬基盤研究所を中心にした研究機関や企業のネットワークを2014年度につくる。(山陽)
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