東京電力福島第1原発で事故が起きた昨年3月から今年2月末までの1年間に、同原発で作業した人の被ばく線量の総量である「集団被ばく線量」が、事故前の通常の年の約16倍に上ることが25日、東電の集計で分かった。
同原発では高線量の場所が相次いで見つかっており、廃炉に向けロボット導入など作業被ばくを抑える態勢整備が課題になりそうだ。また、一部の作業員が、線量計を鉛板のカバーで覆い線量を偽装したケースも発覚しており、正確な被ばく線量の把握も求められる。
集団被ばく線量は、作業員一人一人の被ばく線量を足した総数で、単位は「人シーベルト」。作業被ばくを低減するための目安などに使われる。
東電などによると、事故前の2009年度の1年間は14・9人シーベルトだったのが、事故後は244・6人シーベルトと跳ね上がった。事故があった昨年3月だけで約半分の120・2人シーベルトを占めた。現在も1カ月に数人シーベルトの作業被ばくがある。福島第1、第2原発を除く国内15カ所の原発の10年度の集団被ばく線量は計61・1人シーベルトだった。(山陽)
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