Tuesday, July 24, 2012

四川大地震、子どもに心的後遺症、専門家支援なかった農村部


2008年の中国・四川大地震では震源から遠く被害が比較的小さかった地域でも、専門家による精神的な支援がほとんどなかった農村では多くの子どもが長期にわたり心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩まされていたことが分かった。千葉大と西安交通大(中国)のチームが23日付の米オンライン科学誌プロスワンに調査結果を発表した。  心のケアの不足が子どもの回復に深刻な影響を及ぼすことを示す内容。チームの橋本謙二千葉大教授(神経科学)は「大災害では支援の地域格差が出やすく、東日本大震災でもケアが十分に届いているか検証が必要だ」と話している。  チームは四川大地震から約10カ月後、震源から北東約320キロの陝西省南西部の農村で中学生約1800人を調査。「よく眠れないか」「(地震の場面を)急に頭に思い描いてしまうか」などの質問に答える形式でPTSDの有無を調べると、約28%が「可能性が高い」と判別された。  この地方での死者は7人で、震源地に近い人口密集地よりも被害は小さいが、PTSDの可能性が高い子どもの割合は同程度と判明。チームは「被災地から遠く貧しい農村部には行政支援がほとんどなく、回復が立ち遅れた原因の一つになっている」と分析している。(山陽)

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