特定のがん細胞に吸収されやすいペプチド(アミノ酸化合物)の存在を、愛知県がんセンター研究所や琉球大などの研究グループが突き止め、17日付の英オンライン科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。
抗がん剤など治療薬は副作用が心配されるが、今回見つかったペプチドと組み合わせれば、がん細胞に集中的に吸収され、副作用を抑えられる。微小ながんも色素と組み合わせたペプチドを与えれば、患部が発色し見つけやすくなるという。
同研究所腫瘍病理学部の近藤英作部長は「新発見のペプチドには医薬などを運び、がん細胞の中に届ける働きがある。次世代のがん治療に貢献する技術として期待される」と話した。
グループは、アミノ酸配列が異なる数千億~1兆種類のペプチドが含まれた溶液をつくり、さまざまながん細胞への吸収されやすさを調べた。
その結果、白血病は「CPP44」というペプチドが吸収されやすいことが分かった。抗がん作用のあるペプチドを組み合わせて白血病のマウスに投与すると、がん細胞への吸収が進み、生存期間が長くなり、がん細胞の増殖も抑えられた。目立った副作用も確認されなかった。
大腸がんや肺がん、乳がんなど約10種類で、吸収されやすいペプチドが分かったという。(山陽)
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