統合失調症の発症に関わる脳内の特定の神経回路の異常を、京都大の村井俊哉教授のグループが磁気共鳴画像装置(MRI)を使った脳の画像解析により突き止め、3日付の米医学誌電子版に発表した。
グループによると、統合失調症は幻聴や妄想、やる気が起きないなどの症状が現れる。約100人に1人の割合で発症するが、発症の仕組みや詳しい病態は不明で「新たな治療法の開発につながる」としている。
グループは、脳の中心部にあってさまざまな情報を統合する役割を持つ「視床」と、大脳皮質の一部で思考や意欲をつかさどる「前頭葉」を結ぶ神経回路に着目。統合失調症の患者37人と健康な36人でこの回路部分をMRIで撮影し、最新の技術を用いて解析した。
回路では神経細胞が束状になり、情報が送られるが、患者ではこの神経細胞同士の結合が弱いほか、大脳皮質の厚みが薄いことが分かった。
こうした二つの異常が発症に関わる詳しい仕組みについて、今後研究を進める。(山陽)
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