関節が変形する後遺症が出ることもあるウイルス性の感染症「チクングニヤ熱」の患者が6~7月、国内で立て続けに4人見つかった。海外で蚊に刺されて感染したとみられるが、感染者の帰国が増えれば国内で流行する恐れもあり、国立感染症研究所は注意を呼び掛けている。
感染研によると、チクングニヤ熱は主にアジアやアフリカに分布し、2~12日の潜伏期を経て発熱や関節炎などの症状が出る。死亡率は低いものの、数カ月にわたって関節に痛みが続き、曲がったまま戻らなくなる可能性もある。ウイルスを含む感染者の血液を吸った蚊で被害が広がる。
国内では6~7月、パプアニューギニアやカンボジアなどへの渡航歴がある計4人からウイルスを検出。感染の報告は2006年から約30例あるが、今年は短期間にまとまって見つかっているのが特徴だという。
これまでの国内の発症はすべて海外での感染が原因。ただ、チクングニヤ熱のウイルスを媒介するヒトスジシマカは北海道以外の日本各地に生息しており、この蚊によって国内で流行する危険性はあるという。
感染研は「発症者が多ければ蚊がウイルスを拡散する機会も増える。国内で広がる兆しはまだないが、心当たりのある症状が出たら速やかに医療機関を受診してほしい」と警告している。(山陽)
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