宮崎県日南市の県立日南病院は10日、70代の男性患者=同県串間市=が前立腺切除手術後に心肺が停止し、低酸素脳症になる医療事故があったと発表した。男性は意識不明の状態が続いており、病院は手術中に痛み止めとして使ったモルヒネの副作用管理が適切でなかったのが原因として、家族に謝罪した。
病院によると、男性は前立腺肥大症で昨年9月28日に入院。手術は10月1日に実施、成功した。しかし手術の4時間後に看護師が心肺停止状態となった男性を発見。強心剤の投与で呼吸や心拍は戻ったが、低酸素脳症になった。
病院外の医師らで構成する事故調査委員会は、計測した心電図などを常時表示する装置を着けていなかったため心肺停止の発見が遅れ、低酸素脳症になったと判断。病院に過失があると結論付けた。
病院によると、モルヒネは副作用として呼吸が浅くなる「呼吸抑制」になる可能性がある。
記者会見した鬼塚敏男院長は「呼吸停止を予測するのは難しいが、装置を着用しておけば事故を防げる可能性があった」と述べ、頭を下げた。
病院は昨年12月28日に家族に経緯を説明し、医療費の全額負担と損害補償を申し出た。(山陽)
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