札幌医科大医学部付属フロンティア医学研究所(札幌市)の本望修教授(49)らは8日、脳梗塞で傷ついた細胞を患者本人の骨髄幹細胞を利用して元に戻し、後遺症が軽減するか調べる臨床試験(治験)を15日以降、大学の付属病院で始めると発表した。世界的にも例のない再生医療で、実用化に一歩近づいた。早ければ3年後の医薬品承認を目指す。
対象は20歳以上65歳未満で、脳の太い動脈が詰まるアテローム血栓性脳梗塞を発症して2カ月前後の患者約110人。
腰から脊髄液を採取し、含まれている骨髄幹細胞を約2週間かけて約1万倍に培養する。それを本人の静脈に点滴で投与し、手足のまひや言語障害が回復するかどうかや、その程度を調べる。
2007年から実施していた臨床研究では、肘から先が動かせなかった人が物を持てるようになるなど、対象の12人全員で効果があった。半数以上の人は介護の必要がなくなり、自立した生活を送れるようになって、職場復帰するなどした。
札幌市で記者会見した本望教授は「社会的な意義のある大きな一歩。実用化して全国の患者に届けるため、治験を着実に進めたい」と話した。(山陽)
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