生物の遺伝情報を担っているDNAを、人工合成したウイルスの微小な殻で包むことに鳥取大と九州大のチームが25日までに成功した。チームは世界で初めてとしている。
一般的な遺伝子治療で投与する、治療用DNAを組み込んだ天然ウイルスよりも安全、効率的にDNAを運ぶことが期待できるという。4月からは、がん治療のための人工ウイルス殻の開発を始める。
チームの鳥取大大学院工学研究科の松浦和則教授によると、殻は球状で、中心となる部分はペプチドという物質でできている。
松浦教授らは、水中で自然に集まって殻を作るペプチドの化学合成に成功。人工殻の内部には、DNAなどマイナスに帯電している物質が入りやすいことが分かった。
DNA水溶液にペプチド水溶液を加えたところ、直径約95ナノメートル(ナノは10億分の1)の殻にDNAが入っているのを確認した。
天然ウイルスよりも毒性を低く抑えられると考えられる上、殻表面に付けるタンパク質や糖を選択することで、免疫反応を抑え、治療の標的となる細胞に作用しやすくなる可能性もある。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home