Friday, March 22, 2013

脊髄損傷治療へ臨床研究開始、iPS利用し4年後、慶応大


慶応大の岡野栄之教授(生理学)は22日、横浜市で開催中の日本再生医療学会で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用して脊髄損傷の治療を目指す臨床研究を4年後に開始したいとの考えを明らかにした。  患者10~20人を対象にする。サルなどを使った動物実験では既に、けがでまひした足の機能回復に成功している。使う細胞の安全性や、移植後に問題が起きた場合の対処法を確立した上で、2017年にも臨床研究にこぎ着けたいとしている。  計画では、京都大の山中伸弥教授らが現在、備蓄を準備している高品質のiPS細胞を利用し、神経細胞になる手前の細胞に成長させ、凍結保存しておく。  事故やスポーツなどによるけがで治療が必要な患者が発生した場合、最も効果的と考えられる受傷後2~4週間に、保存していた細胞を解凍し、500万~1千万個を脊髄に移植する。患者にとっては他人の細胞となるため、免疫を抑える薬を使う予定という。  岡野教授は、傷ついてから時間がたった脊髄損傷についても、細胞移植と薬剤、リハビリを組み合わせる方法で、7~10年程度で臨床研究に入りたいとしている。同じ細胞は脳梗塞など、別の病気にも使えるとみて、適用拡大も狙う。(山陽)

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