肌の潤い成分として知られるヒアルロン酸の分解に関係する遺伝子を特定したと、カネボウ化粧品価値創成研究所(神奈川県小田原市)などのチームが18日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。分解を抑制することで、ヒアルロン酸の効果を長持ちさせることができるかもしれないという。
ヒアルロン酸は保湿による美容効果があるほか、潤滑油のような性質を利用して変形性関節症の治療にも使われる。だが体に注入すると素早く分解されてしまい、効果が長続きしない欠点がある。今回の発見を応用すると、分解スピードを遅くできる可能性もある。
人の皮膚表面の奥にある線維芽細胞を使って実験。この遺伝子の働きを抑えた細胞では、細胞にヒアルロン酸を与えても分解されなかった。遺伝子が働く状態に戻すと、細胞は分解能力を取り戻した。遺伝子の一部の塩基配列を操作するだけでも、ヒアルロン酸を分解する能力は大幅に落ちることも分かった。
この遺伝子は先天性難聴の患者の内耳や、老化が早まるウェルナー症候群の患者の皮膚などで活発に働いていることも分かっている。これらの病気がヒアルロン酸分解に関する異常で起きている可能性もあるという。(山陽)
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