国立感染症研究所は26日、今年の全国の風疹患者数が21日までに累計2千人を超えたと発表した。全数報告の対象になった2008年以降で最多だった昨年1年間の2353人に迫る勢いで流行が拡大している。妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに心臓疾患や難聴といった「先天性風疹症候群(CRS)」が起こる可能性があるため、専門家は妊娠前のワクチン接種などを呼び掛けている。
同研究所によると、21日現在で患者は2021人。首都圏や大阪、兵庫で目立って多く、東海や九州などほかの地域にも広がり始めた。推計で約3万9千人の患者が出た04年以来の大流行となる恐れがあり、厚生労働省は「4月に向けて人の移動も多くなる。一部の地域の問題と考えずに注意してほしい」としている。
今回の流行では患者の4分の3が男性。年代別では20代~40代男性と20代女性が多い。ワクチンの接種機会がなかったことが背景にあるとみられ、家庭や職場などで感染を広げてしまうことが懸念されている。今年に入って、ワクチン接種歴のない母親からのCRSの報告が2例あるほか、脳炎を合併した25歳男性の重症例もあった。(山陽)
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