カネボウ化粧品が販売していた美白化粧品の使用者に白斑が相次いだ問題で、原因とみられる美白成分「ロドデノール」の原料物質による同様の被害が約20年前に確認され、厚生労働省の審議会でも2007年に議題に上っていたことが12日、厚労省などへの取材で分かった。
原料物質は、食品の香料などに使われる「ラズベリーケトン」。これに水素を結合させるとロドデノールになる。
山口大の福田吉治教授(地域医療学)が、国内の化学薬品メーカーでラズベリーケトンの製造作業をしていた男性従業員3人に1992年ごろ、白斑の症例があったことを98年の論文で報告。うち2人の症状は、2年たっても完全には回復しなかったという。
カネボウは、この論文内容も引用した上で2006年、自社開発した新成分ロドデノールを厚生労働省に承認申請。同省薬事・食品衛生審議会の部会での議論を経て、08年に承認された。
07年9月の部会議事録によると、委員の一人から「ラズベリーケトンでは、接触皮膚炎のような報告はないか。顔に付けて日に当たると事情が変わる可能性もある」と安全性を懸念する指摘があったが、事前審査をした医薬品医療機器総合機構(PMDA)の担当者は「把握していない」と回答した。(山陽)
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