C型肝炎の治療に広く使われる2種類の薬剤に、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染したアカゲザルの症状を抑える効果があるのを確かめたと、米国立衛生研究所(NIH)のチームが8日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。
感染後にインターフェロンとリバビリンという薬剤を併用して投与すると、炎症によって肺の組織が壊れるのを防ぐとともに、ウイルス増殖を抑える効果があった。
チームに参加した米ワシントン大の奥村敦研究員(実験動物学)は「人間で同じ効果が期待できるかどうかは未知数だが、命にかかわるような重症例に応用することが可能かもしれない」と話している。
チームは、人に近い免疫系を持つアカゲザルを使って実験。MERSウイルスに感染させて治療を施さない3匹は3日後までに重い肺炎となって呼吸機能が大きく低下したが、感染から8時間後に2種類の薬剤による治療を始めた3匹はほとんど肺炎症状を示さなかった。チームは過剰な炎症反応を抑えながら免疫機能を活性化する働きが薬剤にあるとみている。
世界保健機関(WHO)によると、MERSの死者は8月末までに50人。これまでに有効な治療法は確立されていない。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home