「MXD3」と呼ばれる遺伝子が内臓脂肪の増減に関係していることを、三重大の研究グループが発見し、29日、発表した。この働きを抑える薬剤を開発すれば、メタボリック症候群の症状緩和も期待されるという。
三重大大学院医学系研究科の田中利男教授は「薬剤開発まで5~10年は必要だが、先行して血中のMXD3を調べ、内臓脂肪の蓄積量を計測する技術を確立したい」と話している。肥満に関係する遺伝子はこれまで多数が特定されている。
研究には、遺伝子の配列が人と70~80%同じゼブラフィッシュという小型熱帯魚を使った。餌を過剰に与え続け、8週間後に内臓脂肪の組織を取り出して調べた結果、計91遺伝子の働きが活発になっていることが判明。うち9遺伝子は、肥満との関係がこれまで報告されていなかった。
9遺伝子それぞれについて、その働きを抑えたゼブラフィッシュをつくり、遺伝子操作をしていないゼブラフィッシュと餌の過剰投与の結果を比較。MXD3の働きを抑制した場合は、3週間後の体重が約5分の1少なかった。内臓脂肪の増加も半分以下で、脂肪細胞も小さかったという。(山陽)
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