広島と長崎への原爆投下直後、日米の研究者らが両市内などで原爆の人体への影響などについて調査した内容をまとめた報告書を、米エネルギー省が27日までにインターネット上で公開した。長崎大の長瀧重信名誉教授が明らかにした。
報告書は米陸軍が1951年にまとめた全6冊の「原子爆弾の医学的影響」。45年8月に原爆が投下された直後の同9月以降、日本人や米軍の医師や研究者ら計約180人が広島、長崎に入り、爆心地からの距離など各条件下で、放射線の人体への影響などを調べた。
広島の爆心地から4キロ以内にいた子どもら約1万7千人について、爆心地からの距離と死者数の割合を調べ、殺傷能力を分析した内容もある。
長瀧名誉教授によると、報告書やそのコピーは放射線影響研究所の広島市の図書室や長崎市の原爆資料館にもあるというが、一部の専門家しか存在を知らなかった。広く周知したいと考えていた長瀧名誉教授が昨年、米側に公開を働き掛けた。
長瀧名誉教授は「原爆投下直後の人体への影響について世界で最も詳しい報告書。今後多くの方々が研究に役立ててほしい」と話している。(共同)(山陽)
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