Tuesday, April 03, 2012

がんが生き残る仕組み解明

再発防止に期待
 がんのもととなり、体内でがん細胞をつくり続ける「がん幹細胞」は、生き残るのに必要なタンパク質を自ら分泌していることを、東京大医科学研究所の後藤典子准教授(がん生物学)らのチームが見つけ、2日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。この仕組みを妨害すれば、がんの再発防止につながる可能性があるという。
 現在のがん治療は、投薬や放射線などによって、がん細胞を死滅させるのが主流。しかし、がん幹細胞が生き残れば、がん細胞が再び増殖することも多い。
 チームは、乳がん患者のがん組織から、がん幹細胞を取り出すことに成功。幹細胞は、細胞分裂して自己を複製する際に必要なタンパク質や、養分を得るために新しく血管をつくるのを促すタンパク質など、生き残りに必要なさまざまな物質を分泌していることを突き止めた。
 がん幹細胞が分泌した物質は、血中に流れることも判明。後藤准教授は「血液検査で、がん幹細胞が増えているかどうかが分かる可能性がある。発病や再発の早期診断も期待できる」としている。(山陽)

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