Tuesday, October 02, 2012

胆管がんは肝細胞が変化、九大解明、治療法開発に道


肝臓がんの中でも治療が難しく、死亡率が増加している「肝内胆管がん」は、肝細胞が直接、がん化して発症することを九州大生体防御医学研究所の鈴木淳史准教授(幹細胞生物学)らが突き止め、米科学誌電子版に2日、掲載された。胆管ががん化するとの定説を覆す発見で、新たな治療法の開発に役立つという。  肝内胆管がんは治療法が限られ、腫瘍を完全に切除できた場合も5年後の生存率は40%程度。肝臓の内部で胆汁を運ぶ胆管が、直接がんになるというのが定説だった。  鈴木准教授は肝細胞のがん化が起こるウイルス性肝炎患者にも肝内胆管がんを発症する人がいることに疑問を持ち、胆管の細胞(胆管上皮細胞)と肝細胞のどちらが、がんになるのか確かめる実験をした。  まず遺伝子組み換え技術を使い、胆管上皮細胞と肝細胞をそれぞれ色付けした2種類のマウスに発がん性物質を投与し、肝内胆管がんになった細胞を調べると、いずれも肝細胞ががん化したことが分かった。  さらに、細胞の分化を制御する「Notchシグナル」が活性化すると、がん化が早まることも判明。同シグナルを抑制する薬剤は既に開発されており、肝内胆管がんの治療にも応用できる可能性があるという。(山陽)

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