Sunday, April 28, 2013

冷たさ感じる仕組み解明、周囲の温度で変化


自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)とマンダム(大阪市)の共同研究チームは27日までに、人間の皮膚の末梢神経にあり、冷たさを感じる「センサー」の役割をするタンパク質「TRPM8」は、周囲の温度によって感じ方が変化することを突き止めたと米学会誌に発表した。  手を温かい湯につけた後、室温の水につけると室温より冷たく感じ、低温の水につけた後だと温かく感じることが経験的に知られているが、生理学研究所の富永真琴教授(分子細胞生理学)は「温度感覚の制御が、脳だけでなく皮膚の受容体そのもので行われていることを明らかにできた」としている。  チームはTRPM8の遺伝子をヒトの培養細胞に組み込み、細胞周囲の温度を変化させ、TRPM8が温度に反応して流す電流を記録した。その結果、30度の時にはTRPM8は28・1度、40度の時は33・8度で冷たさを感じ、細胞周囲の温度が高いほど、TRPM8が冷たさを感じる温度が上昇した。  また、細胞膜に存在する2種類の「リン脂質」という物質の相互作用でTRPM8が冷たさを感じる温度が変わることも判明。富永教授は「夏にエネルギーを使わずに涼しく過ごす外用薬や、入浴や運動後に有効な冷感剤の開発につながるだろう」と話している。(山陽)

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