東京大などの研究チームは10日、東京電力福島第1原発事故を受け、福島県の住民や県外に避難した住民ら約3万3千人の内部被ばくを調べた結果、2012年3月以降は体内から放射性セシウムが検出された人の割合は全体の1%程度で、同5月以降では15歳以下の子ども約1万人からは1人も検出されなかったと発表した。
チームの早野龍五東大教授は「1986年のチェルノブイリ原発事故と比べ、福島県では慢性的な内部被ばくが非常に低いことが示された。市場での食品検査が有効に働いているのでは」としている。
国連放射線影響科学委員会による88年の報告では、チェルノブイリ事故から、内部被ばくの量は土壌汚染の程度に比例するとされていた。
早野教授らは、11年10月~12年11月、福島県平田村のひらた中央病院で福島県と茨城県の住民のほか、福島県から避難した住民らのべ3万2811人に対し、ホールボディーカウンターと呼ばれる装置を使って内部被ばくを調査した。同装置の検出限界値は300ベクレル。
11年11月には検査を受けた人の15%からセシウム137が検出されたが、その後割合は次第に低下し、事故から1年後の12年3月以降の平均は1%程度となった。土壌汚染と被ばくの関連は確認されなかった。(山陽)
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