Friday, October 18, 2013

骨細胞、免疫強め全身の健康守る神戸大など、マウスで解明


骨を形作る「骨細胞」が、免疫の力を強め、体全体の脂肪の量を適度に保つなど、健康に重要な役割を果たしていることを神戸大と北海道大のチームがマウスで明らかにし、17日付の米科学誌セルメタボリズム電子版に発表した。  寝たきりの人や重力のかからない宇宙飛行士は骨の量が急速に減り、免疫低下やホルモンなどの代謝異常を来すことがあり、この原因解明につながる成果。  骨細胞に運動や薬剤で刺激を与えて働きを強化すれば、老化で骨が弱ったり、免疫不全や脂質代謝異常を起こしたりした患者の治療に役立つ可能性がある。  チームは全身の骨細胞にダメージを与えたマウスを作り、3週間観察した。すると、ダメージを与えていないマウスに比べ、血液中に含まれる免疫細胞のBリンパ球が約75%、Tリンパ球が約60%少なくなっており、脂肪も減って体重は約40%少なかった。  Bリンパ球を育てる骨髄と、Tリンパ球を育てる胸腺の細胞が減っており、チームの佐藤真理・北海道大助教(骨代謝学)は「骨細胞はリンパ球が育つ環境に影響を与えている」と推測する。  また、食欲をつかさどる脳の視床下部を壊した上で骨細胞にダメージを与えたマウスは、肝臓にだけ脂肪がたまった。  佐藤助教は「骨細胞は脳に制御されながら、肝臓などあらゆる臓器をコントロールし、全身を健康に導く働きがあるとみられる」と話す。(山陽)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home