米心臓協会と米心臓病学会は12日、血中のコレステロールを下げる薬スタチンの投与対象を、心臓発作を発症するリスクがより低い人らにも拡大する新指針を発表した。
心臓病を患っていない人でも、投与によって心臓発作や脳卒中のリスクを減らすことができるとの研究結果に基づく決定。米心臓協会やワシントン・ポスト紙などは、米国では現在の2倍近い約3300万人が投与対象になるとしている。
日本人は欧米人とは体質が異なるため、日本の治療方針への影響は少ないとみられる。スタチンには副作用もあるため対象拡大には批判の声もあるが、肥満大国・米国の現状を反映した措置とも言えそうだ。
2002年に定められた指針では、10年間に心臓発作を起こすリスクが20%を超えると診断された人が投与対象だった。新指針では新たに脳卒中のリスクも加え、心臓発作または脳卒中のリスクが7・5%を超えれば投与対象となる。喫煙習慣がある人や心臓病の経験がある人、糖尿病患者や悪玉コレステロール値が高い人などにも投与を勧めるとしている。
スタチンは遠藤章・東京農工大特別栄誉教授が1973年に青カビから発見した物質をもとに開発した高脂血症治療薬で、世界で広く使われている。(山陽)
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