Sunday, March 02, 2014

造血幹細胞育てる鍵物質を発見 京大、iPS応用も


白血球や赤血球のもとになる造血幹細胞を育てる「司令塔役」細胞の形成に必須のタンパク質を、京都大の長沢丘司教授(免疫学)らのチームがマウスを使った実験で発見し、2日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。  長沢教授は「このタンパク質を利用できれば、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、質の良い造血幹細胞を作るのにつながる」と話す。  司令塔役は「CAR細胞」。骨髄にある造血幹細胞の維持や増殖を担い、機能を調節している。  チームは、造血幹細胞の増殖に必要なタンパク質を多く出すCAR細胞で、別のタンパク質のFoxc1が多く産生されていることに着目。  Foxc1が働かないようにしたマウスを遺伝子操作で作ったところ、CAR細胞になる途中の細胞が脂肪細胞に変わってCAR細胞ができなくなり、Foxc1は形成に必須だと分かった。  チームによると、骨髄では老化とともに脂肪細胞が増えるとされており、Foxc1はCAR細胞が脂肪細胞に変わるのを抑えていた。  CAR細胞は、血液のがんである白血病の進行にも関与するとみられ、治療法の開発に役立つ可能性があるという。(山陽)

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