Friday, October 05, 2012

500ミリSvで白内障リスク、放影研、国際基準を裏付け


広島、長崎の原爆投下で500ミリシーベルト以上の放射線量を受けた被爆者は、放射線を受けていないと考えられる被爆者に比べて手術が必要な重症の白内障を発症するリスクが高いとの研究結果を、日米共同の研究機関「放射線影響研究所」(広島市、長崎市)のチームがまとめ、5日までに北米放射線学会の専門誌に発表した。  最近の研究で眼組織は比較的低線量でも放射線の影響を受けやすいことが分かってきており、国際放射線防護委員会(ICRP)は昨年4月、生涯の眼組織の最大許容線量を5シーベルトから500ミリシーベルトに引き下げた。錬石和男非常勤研究員は「この新基準の強力な科学的裏付けになる」と話している。  研究によると、チームが追跡調査している被爆者6066人のうち1986~2005年に初めて白内障手術を受けた人は1028人。この中で放射線を受けた642人、受けていないと考えられる386人に分け、統計解析した。  この結果、放射線を受けた人の方が、手術が必要な重症白内障を発症しやすくなり、500ミリシーベルトを境にリスクが高くなることが分かった。1シーベルト浴びた場合は、約1・32倍まで高まった。  錬石非常勤研究員は「手術が必要なほど重症な白内障の発症と放射線との関係が明らかになった」と話している。(山陽)

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