長崎県対馬に生息する国の天然記念物のツシマヤマネコで、アルツハイマー病の患者と同じような脳の変化が起きたことを東京大のジェームズ・チェンバーズ特任助教(獣医病理学)らの研究チームが発見し、米オンライン科学誌に5日までに発表した。
病気などで死んだヤマネコの解剖で判明した。チェンバーズさんは「ネコ科の動物で広くみられる現象かもしれず、ペット用のネコでも調べたい」と話している。
チームは、ヤマネコ14頭のうち5頭の脳の神経細胞に、アルツハイマー病と同じような異常なタンパク質が蓄積しているのを確認した。
5頭に認知症の症状が出ていたかどうかは不明だが、異常が見つかったヤマネコの多くは高齢とみられ、加齢に伴って進行する一般的なアルツハイマー病と似ていた。
アルツハイマー病の患者の脳では異常なタンパク質の蓄積のほか、表面にシミができることが知られている。シミはこれまでイヌやサルなど多くの動物で見つかっていたが、タンパク質の蓄積がはっきり確認できたのはツシマヤマネコが初めてだという。
チェンバーズさんは「脳の変化をさまざまな動物で詳しく比較すれば、病気のメカニズムの研究に貢献できるのではないか」と指摘している。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home