胃や腸を細菌の感染などから守る粘液の主成分ムチンを作る際に、「IRE1ベータ」と呼ばれるタンパク質が重要な役割を果たしていることを奈良先端大の河野憲二教授らのチームが突き止め、7日発表した。成果は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。
不足すると、さまざまな腸疾患の発症につながるとされるムチンの分泌に関わる発見。チームは、粘膜がただれて腹痛や下痢を繰り返す原因不明の難病「潰瘍性大腸炎」の病因解明が期待されるとしている。
群馬大の岩脇隆夫博士らとの共同研究。マウスを使い、IRE1ベータが胃や腸でムチンを生み出す杯細胞でのみ働き、細胞の小胞体でムチンの生産量を調整することで、正常なムチンが作り出されていることを明らかにした。
IRE1ベータを欠損させたマウスの杯細胞では、小胞体に、処理しきれなかった大量のムチン不良品が蓄積。欠損したマウスは潰瘍性大腸炎にかかりやすいことが分かっている。(山陽)
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