中国に広まったH7N9型鳥インフルエンザウイルスは、くしゃみなどによる飛沫で感染する力はやや弱いものの、呼吸器の奥でも増殖する特徴があるとする動物実験の結果を、中国の衛生当局や米国、カナダの研究チームが米科学誌サイエンス電子版に23日発表した。
人への感染が続くとウイルスが変異し、世界的大流行(パンデミック)を引き起こす可能性があると指摘。チームは感染源となるニワトリと人との接触を減らす一方、ニワトリの間にウイルスが定着しないように、都市部にあるニワトリの飼育場や家禽市場の管理の見直しを求めている。
チームは、人のインフルエンザ感染を調べるのに使われるモデル動物の哺乳類フェレットで実験。のどや気道、気管支でウイルスが増殖し、肺炎の症状が起きるのも確かめた。リンパ節や神経系でもウイルスの遺伝子が見つかった。
同じ飼育かごに入れたフェレット間では感染率は高かったが、別のかごにいるフェレットへの感染率は落ちた。くしゃみや鼻水などの症状に先立って体内でウイルスが盛んに増えるのも確認。現時点では人から人への感染力は低いが、変異すると2009年の新型インフルエンザと同様に、たちまち感染が広がる恐れがあると警告した。(山陽)
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