三重大とキヤノンの共同研究グループは23日、小型の熱帯魚を使い、血液から脳に必要な物質を取り入れ不要物を排出する「血液脳関門」の障害を、注射器を使わず水に加えるだけで簡単に観察できる蛍光色素を開発したと発表した。
研究チームによると、血液脳関門に障害が起きると、有害な物質が脳内に侵入し、疾患が起きる恐れがある。アルツハイマーなどの治療薬開発が進むことが期待できる。
チームは、蛍光色素と治療薬候補となる化合物を投入した水の中で脳血管障害がある熱帯魚ゼブラフィッシュを飼育。色素と化合物は体内に吸収され、化合物が治療薬候補になるかどうか顕微鏡で確認できた。
これまでは色素を魚に直接注射していたが、小さな魚のため、適切な場所に適量を打つのが難しく、血液脳関門障害の治療薬候補となる化合物を一つ一つ調べるには効率が悪かった。
チームの田中利男教授(薬理学)は「治療薬開発のスピードを劇的に上げることができるだろう」と話している。(山陽)
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