熊本大は14日、パーキンソン病などの神経変性疾患を磁気共鳴画像装置(MRI)で診断できる解析技術を医療機器大手フィリップスエレクトロニクスジャパン(東京)と共同開発したと発表した。MRIによる診断は従来困難とされてきたが、既存のMRIのソフトウエアを交換するだけで脳神経などが鮮明に写った画像を作成できる。
開発した熊本大の米田哲也准教授(医学物理学)は「小規模な医療機関でも安価に導入できる」と、幅広い普及に期待している。
新技術は、脳組織内の各物質に含まれる磁力の強弱を強調する「位相差強調画像化法」を利用し、従来はデータとして抽出できても画像化できなかった脳内の細かな神経や血管を描き出すことに成功した。
造影剤を入れずに脳内の微細な血管を画像で見ることや、画像のみでパーキンソン病にかかっているかどうかを診断することが可能になる。1回の撮影で血管や神経に特化した複数の画像を作成できるため、患者の負担も軽いという。
米田准教授は「今後はほかの病気の診断にも応用できるよう研究を続けたい」と話した。今冬から製品化される見通し。
パーキンソン病に詳しい順天堂大の服部信孝教授(脳神経内科)は「最終的には患者の症状などを総合的に判断する必要があるが、迅速な診断に役立つだろう」と話している。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home