Wednesday, March 05, 2014

「18歳以下が介護」35% 学業との両立困難も 


 医療機関で社会福祉の立場から患者や家族を支援する医療ソーシャルワーカーらを対象にしたアンケートで、18歳以下の子どもが病気や障害のある家族のケアを担っている事例が「ある」と答えた人が35%に上ることが4日、分かった。家族の介護を担う18歳以下の子どもは「ヤングケアラー」と呼ばれる。学業と介護の両立や同世代からの孤立などの困難を抱えるケースもあるが、ほとんど支援の取り組みがないのが現状だ。  アンケートは昨年1~3月、成蹊大の渋谷智子専任講師(社会学)が医療ソーシャルワーカーや研究者らが所属する東京都医療社会事業協会の会員859人を対象に実施し、402人から回答を得た。  その結果「18歳以下の子どもが家族のケアをしているのではと感じた事例がある」という質問に、35%の142人が「ある」と回答。この142人に、子どもたちが行っていたケア内容を複数回答でたずねると「家事」が70%、「きょうだいの世話」が46%だったほか、「情緒面のサポート」が44%、「請求書の支払い、病院への付き添い、通訳」が37%あった。  その子のほかに、家庭を支援する人がいたかどうかについては、親族がサポートしたり外部サービスを利用したりするケースがある一方で、まったく支援がない状態だったとした回答者も5人いた。  渋谷専任講師は「家計の管理や夜中の介護など、子どもには重すぎる役割を担っている場合もある」と指摘。「子どもは大人に比べて思いや考えを言葉にすることが難しい。まずヤングケアラーの存在を認識し、丁寧に話を聞けるよう支援制度をつくっていく必要がある」と話している。(山陽)

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